1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
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とても暖かく晴れ渡った4月のある日。
梨花は今、とても幸せそうな顔をして真っ白なドレスに身を包んでいる…。
その姿はとてもキレイで、
そして…少し悔しかった。
俺が梨花の隣に立つことが出来たら、どんなに良かっただろうか。
「梨花…凄くキレイだよ。」
「蓮。ありがとう。
何度も仕事でドレスは着てきたけど、やっぱり本番は違うね。」
と少し照れながら言う梨花。
本当にとてもキレイだ。
「梨花…じゃあ俺、未来くんの所に顔だして教会の中に入ってるから。
緊張し過ぎて、誓いの言葉…間違うなよ!」
「嫌だぁ~そんな事言わないで!
ただでさえ緊張してるんだから…。」
そんな軽口をたたいて、梨花の控室を後にした。