1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
ボストンにある小さな教会で…
今日…2人の結婚式が行われる。
トントンッと未来くんの控室をノックし、ドアを開けると…
そこには白いタキシード姿の未来くんの姿があった。
「カッコよさが倍増してる!」
元々一般人かって思うくらい整った顔立ちの未来くんが、タキシードに身を包んで穏やかな表情を浮かべている。
「蓮さん。
忙しいのに、わざわざボストンまで来てくれて、有難うございます。」
未来くんが丁寧に頭を下げる。
「それはいいよ。
俺だって二人の幸せな姿見たかったんだから。
でも…何でボストンだったの?
今二人はニューヨークに住んでるんだろ?」
俺の言葉に、未来くんが少し気まずそうに顔を歪める。
「梨花には言わないでくれますか?」
俺が頷くと、ゆっくり未来くんが話し出した。