1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
挙式が終わり、フラワーシャワーの後、結婚式に来てくれた人たちに挨拶を終えた後、未来と二人で教会の中に戻ってきていた。
2人…手を繋ぎながら一番前の列に座る。
「未来…。私ね、今本当に幸せだよ。
10年間未来のこと…諦めなくて良かった…。」
「あんまり泣かせるようなこと言うなよ…。」
未来の瞳から涙が零れた。
「……カッコ悪いな…。男が泣くなんて……。
俺さ…10年前、何もかも諦めてただろ?
過去の梨花との思い出に寄り添うだけで、将来を見ようとしなかった。
ちゃんと前を向けば、色々違っていたかもしれないのに…。
梨花とまた同じ道を歩けて良かった。
真紀と蓮さん。
それに…祐太と美咲が背中を押してくれたことに、本当に感謝してるよ。」