1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「それに…梨花…一人じゃドレス脱げないだろ?
俺が手伝ってあげるから♡」
未来の細い指が、背中のファスナーに触れる。
「まっっ待って!!
ファスナーさえ下ろして貰えれば、後は1人で……「ダメ!!ウエディングドレスを脱がせるのは、旦那の特権だから!!」」
私が言い終わる前に、未来が言葉を被せた。
「今日は特別な日だから、脱がせても良いよな??」
うぅぅ……未来には敵わない…。
抵抗しなくなった私を見て、未来が満足そうにファスナーを下ろした……。