1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「5秒以内に答えろよ。
5・4・3・2………「太ったのっっ!!」」
俺がカウントダウンをし始めると、観念したように不貞腐れて言った。
「未来と一緒に居るようになって、嬉しくて、幸せで…一緒に食べるご飯が美味しくて…つい…食べ過ぎたみたいで、
洋服がキツイんだよね…。」
拗ねたように口を尖らせながら、真っ赤な顔をして言う。
そんな仕草が可愛くて、
「太ったくらいじゃ嫌いになんてならないから大丈夫だよ。
俺は梨花の外見だけを好きになったんじゃないし、
梨花が梨花だから好きなんだよ。
太った位で悩まなくてもいいから。」
「……ずるい。朝からそんな事をサラッと言うなんて…。
この天然たらしっっ!!
嬉しいけど…嬉しいけど…
でも、やっぱり未来の隣に居るなら、キレイな自分で居たい!
じゃないと…ハイエナばりに未来に群がってくる女性陣から、未来を守り抜く自信がないわ…。」