1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
寝室のドアの前で、グッと気合を入れ、中に入ると…
スゥースゥーッッ
ベッドの方から規則正しい寝息が聞こえる。
ベッドの端に腰かけ、未来を覗き見ると…
もう寝てる…。
「はぁ~~~~っっ未来ぃ」
しょうがないよ…仕事で疲れてるんだもん。
私もベッドの中に潜り込み、未来の頬に触れた。
「……ん?………りんか…?」
寝ぼけながら未来が私の名前を呼ぶ。
「うん。未来おやすみ♡」
そう言うと、
「………おやすみ梨花…。」
そう言って未来は、私を自分の腕の中に引き寄せた。
そしてまた規則正しい寝息が聞こえ始める。
これはこれで幸せ…なんだけどね…♡