1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
2回目のキスをした後、何となく気まずいまま、必死で平然を装い、
「じゃあ綾瀬さん。
また始業式に学校でね。」
といい、急いで部屋を出ようとすると
「待ってっっ……!!」
と後ろから制服を引っ張られた。
っっっ???
「綾瀬さん、どした??」
いきなりの綾瀬の行動に驚いて振り向くと、頬を染めた綾瀬が
「あっ……あの…その……。」
「ん??」
「演技じゃなくて、普通の時も下の名前で呼んでいいかな?
未来くんって。」
「うん。もちろん。
未来で良いよ。」
「じゃあ未来…。
私の事も名前で呼んでくれる?」
「フフッ分かった。
じゃあ梨花って呼ぶよ。」
綾瀬……じゃなかった、梨花はとても嬉しそうに微笑んだ。