1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「ねぇ。未来。
もう一つお願いを聞いてくれないかな?」
制服を掴む梨花の手が、少し震えている。
「ん?何??」
「私花嫁役をするでしょ?
でも付き合ったことないから、好きな人と一緒に居る幸せって…全然分からないの。」
そう言いながら、綾瀬の茶色い瞳が俺を見つめた。
「だから…鴻上くん…。
1ヶ月…いや…夏休みの間だけ…
彼氏のフリをしてくれないかな?」
はっっ????
彼氏のフリ????
夏休みの間????
えぇぇぇぇぇぇ~~~~っっっ??