1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
祐太と美咲


「ただいま~~♪」


梨花のマンションで数時間過ごした後、帰宅したころには、すっかり遅い時間になっていた。



「未来お帰り~~。


遅かったわね。部活の後どこか行ってたの?」




と母さんがリビングからヒョコッと顔を出して言う。



「ちょっと友達の所に行ってただけ。


母さん腹減った!!

着替えてくるから、ご飯用意しててくれる??」




「了解~~♪」



.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*..




部屋のドアを開けると、祐太がベッドで漫画を読んでいた。


俺に気づくと…



「おう!おかえり。

お前…何で俺よりも帰ってくるの遅いんだよ。

俺の方が用事あったのに…。」



「いや…それが…。」


と言いかけて、黙り込む。

梨花がモデルをしているという事は、ナイショだ。


偽彼氏になったことを言うと、いや…それ以前に梨花との接点があったことを話した時点で、色々と突っ込んで聞いてくるに違いない。



なんて考えて…



「いや…暇だったから、ブラブラしてただけだよ。」




と苦し紛れに言った。

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