1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
祐太と美咲
「ただいま~~♪」
梨花のマンションで数時間過ごした後、帰宅したころには、すっかり遅い時間になっていた。
「未来お帰り~~。
遅かったわね。部活の後どこか行ってたの?」
と母さんがリビングからヒョコッと顔を出して言う。
「ちょっと友達の所に行ってただけ。
母さん腹減った!!
着替えてくるから、ご飯用意しててくれる??」
「了解~~♪」
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部屋のドアを開けると、祐太がベッドで漫画を読んでいた。
俺に気づくと…
「おう!おかえり。
お前…何で俺よりも帰ってくるの遅いんだよ。
俺の方が用事あったのに…。」
「いや…それが…。」
と言いかけて、黙り込む。
梨花がモデルをしているという事は、ナイショだ。
偽彼氏になったことを言うと、いや…それ以前に梨花との接点があったことを話した時点で、色々と突っ込んで聞いてくるに違いない。
なんて考えて…
「いや…暇だったから、ブラブラしてただけだよ。」
と苦し紛れに言った。