1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
「美咲……。」
もう一度呼びかける。
すると…美咲が、聞こえるか聞こえないかの小さな声で話し始めた。
「祐太の事は、子どもの頃から…ずっと好きだったの。
その感情が、恋なのか何なのかも分からない頃から…。
どんなにカッコイイ人を見ても、
どんなに優しい人と接しても、
どんなに面白い人と話しても、
それは…祐太に対する気持ちとは、全然違うくて……。
祐太への気持ちに気づいても、今度は告白してダメだったら、幼馴染にも戻れないって思ったら、恐くて……。」