1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
彼女の家で
偽彼氏を演じるようになって、あっという間に時間が経ち、8月半ばになっていた。
梨花とは、ほぼ毎日一緒に過ごしている。
「梨花。この問題分かんない。」
「ここは難しく考えがちだけど、意外と単純なんだよ。
この数値を入れて……ね?
簡単でしょ??」
「マジだ!
夏休み明けのテストも、また梨花に負けるのかな……俺…。」
「まぁ1位は譲らないけど(笑)
でも2位では居てね。
席が離れるのは寂しいから。」
こんな会話をしていても、確実に二人の関係が終わる時間が近づいて来ている。
あと2週間で、偽彼氏も終わってしまう。