お前、可愛すぎて困るんだよ!
「あーもー。
泣くなっ」



「……っ」



「……ったく。
俺の気持ちも、少しは考えろよな」



「……?」



「いや、なんでもねーって。
つか、すればいーんだろ。
すれば!」



妃莉の口から手を離し、ベッドに腰をかける碧くん。



その重みで、ちょっとだけ、碧くん方に体が傾いた。



「……っ」
< 11 / 978 >

この作品をシェア

pagetop