お前、可愛すぎて困るんだよ!
おはようのちゅーしろとかせがんでくるし。
おまけに、人のベッドに勝手に入ってくるし」


「…………」



「こんなの、どうしろっつーんだよ」



「…………」



「俺は、こんなにもがまんしてるのに」



「…………」



「おまえ、可愛すぎて、困るんだよ」



苦しそうに声を絞り出して、碧くんは唇をかみしめた。



「妃莉、おまえ……。
もう勝手に、俺の部屋に、入ってくんな」
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