お前、可愛すぎて困るんだよ!
それを受け止めながら、碧くんは妃莉のおでこにキスをした。



「おはよう、妃莉」



その低くてキレイな声にきゅんとする。



「うん。
おはよー」



自分から言い出したことなのに、なんだか、ものすごくくすぐったい。



「えへへ……」



もじもじしていると、碧くんの指が、妃莉の目の下にそっと触れた。



「さっきは、悪かった。
でも、こういうのは……」



その瞬間、部屋の外から声が聞こえた。
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