お前、可愛すぎて困るんだよ!
「そのうち……。
『碧くんがちゅーしてくれなきゃ、妃莉、起きないっ!』とか、
『碧くんがちゅーしてくれなきゃ、妃莉、寝ないっ!』とか。
超わがまま言うようになって」



「…………」



「碧くん、けっこう困ってた」



「え……?
困ってたの?
碧くん……。
どうしよう……。
妃莉……。
キラわれてたの?
碧くんに……」



知らなかったよ。



そんなの、全然。



「だから、妃莉……。
『もう勝手に、俺の部屋に、入ってくんな』
って……。
言われちゃったの?」
< 120 / 978 >

この作品をシェア

pagetop