お前、可愛すぎて困るんだよ!
翠くんは、妃莉のおでこをチョンと突いた。



「だって、もう、高校生だろ?
それなのに……。
ちっちゃい頃と、全然、変わってない」



「…………」



翠くんは、冷めた瞳を妃莉に落とした。



「だったら、やっぱ。
碧くんの言うとおり。
部屋には、勝手に入らないほうがいいんじゃない?」



「え?
なんで?」



「ん?
そんなの、決まってる。
碧くんが、かわいそうだから」
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