お前、可愛すぎて困るんだよ!
「んじゃ、妃莉。
俺と同じように、ネクタイ持って」



碧くんは、妃莉の隣に立って、説明をはじめた。



「ここをこう持つだろ。
あ、違う」



「…………」



「こっちの手で、細い方だって。
あ、だから。
そこは……」



「…………」



「いやいや。
だから、違うだろ?
よく見ろ。
こっちを短くするんだって!」



「…………」
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