お前、可愛すぎて困るんだよ!
「はいはい。
わかった、わかった。
後ろ向け」



サクッと妃莉をあしらいながら、ネクタイを手に取り、碧くんは結び始めた。



えへへ……。



今日も碧くんにネクタイを結んでもらえるの、うれしいな。



ドキドキするよ~。



そんなことを思っていると……。



「あのさ。
妃莉の好きって……。
どういうの?」



ネクタイを結ぶ手をとめて、碧くんが小さい声で聞いてきた。
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