お前、可愛すぎて困るんだよ!
「あー、じゃあ。
おじさんが送っていくよ。
アトリエに行くからね」



おじさんがスッと立ち上がった。



「え……。
いいです、いいです。
悪いから」



「いいの、いいの。
ついでだし」



おじさんは、ニコニコ笑ってそう言ったけど……。



妃莉は、おばさんの声を聞き逃さなかった。



おじさんの声にかき消されて、本当に小さくしか聞こえなかったけど。



でも、おばさんは、こう言った。
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