お前、可愛すぎて困るんだよ!
「く、九条妃莉です……」



センパイだと思うと、ものすごく緊張する。



「ふーん。
妃莉ちゃんか~。
へぇ~」



男の子は、妃莉のことをジロジロと……。



あごに手をあて、頭のてっぺんからつま先まで見た。



うー。
なんか、怖いよぉ。



ふわっとはねさせた色素の薄い栗色の髪。



目は、わりと鋭くて。



シャツのボタンをいっぱいあけて、ネックレスを見せている。
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