お前、可愛すぎて困るんだよ!
くすっと笑うと、なんだか気分がほぐれてきた。



「んー。
ごめん、妃莉ちゃん。
碧、いねーや」



「あ、はい……」



「すぐ戻ってくると思うけど……。
どうする?
待ってる?」



「あ……」



「それとも、伝言でよければ。
俺が碧に伝えておくけど?」



男の子は、さっきと同じようにかがんで、妃莉の顔を見た。



「えっと……。
あの……」
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