お前、可愛すぎて困るんだよ!
「え?
なに?
妃莉ちゃん。
まだネクタイが結べないの!?」



目を大きく見開いて、びっくりする小嶋センパイ。



「あ、はい……」



なんだか恥ずかしくて、上ばきの先っぽに目を落とした。



「で、碧に頼みに来たんだ。
ネクタイ結んでって」



「……はい」



「なにそれ。
超可愛いんですけど!!」



小嶋センパイは、大声を出して、妃莉の肩に両手を乗せた。
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