お前、可愛すぎて困るんだよ!
「ほら。
今、碧、いないし。
ネクタイないと、次の授業、困るでしょ。
先生に怒られちゃうかもだよ」



「そ、それは……」



そうかもしれないけど……。



「だから、貸して。
結んであげる」



「……っ。
それは……」



「いいの、いいの。
気にしないで。
こんなの、センパイとして、当然だから」



「えっへん!」とか言いながら、小嶋センパイは胸を張っている。

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