お前、可愛すぎて困るんだよ!
それに……。



かがんで妃莉に視線を合わせてくれるとか。



迷子を相手にする大人の人みたいだった。



小嶋センパイも。



こんなことで碧くんのところに来る妃莉を、子供だって思ったのかな?



「んー……」



唇をかみしめながら考えた。



そのとき……。



「ほら、妃莉ちゃん。
お兄さんに任せなさい!」



小嶋センパイは、自分の胸をバシッと叩いた。
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