お前、可愛すぎて困るんだよ!
「な……な……な……。
なにぃ?
碧くん……」



さっきまで会いたいと思っていたことも忘れて、ちょっとのけぞる。



だって、妃莉の会いたかった碧くんは、こんな碧くんじゃないんだもん。



いつもの、優しくて、カッコいい碧くんなんだもん。


こんな碧くんじゃ……。



仲直りもできそうにないよ。



しゅんとしながら、ボソッとつぶやく。



「妃莉……。
こんなに怒られること……。
なにかした?」
< 198 / 978 >

この作品をシェア

pagetop