お前、可愛すぎて困るんだよ!
すると碧くんは、さっき叫んでいたことと同じことを聞いてきた。



「妃莉。
おまえ、朝陽にネクタイ結んでもらったって……。
本当か?」



「え?
朝陽って……。
あ、小嶋センパイ?」



「…………」



「だったら、妃莉。
ネクタイ結んでもらったよ?」



それが……なに?



と思いながら、チラッと隣の碧くんを見あげる。



でも、碧くんは、無言で妃莉を見下ろすばかり。
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