お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



「毎朝教室まで送ってくれて、帰りも教室まで迎えに来てくれるとか。
どう考えても、付き合ってるかなって……」



鼻を指で少しかいて、片倉くんは立ち上がった。



「本当は、きっぱりあきらめるつもりで聞いたんだけど」



「……?」



「そんなことを聞いたら、よけい、あきらめられなくなった」



「……え?」



片倉くん。



どうして、そんなに真面目な顔をしてるんだろう?
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