お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



「ただの幼なじみの妃莉ちゃんを、あれだけ溺愛するってことは……。



彼女には、もう、めちゃ甘……っていうか、激甘なんじゃない!?



やば~い。
考えただけでも、顔がにやける~。



いいな~。
あたし、中ノ瀬センパイの彼女になりた~い」



キャアキャアはしゃぐ山下さんの声を聞きながら、妃莉は唇をかみしめた。



山下さんの言っていることは、全然間違っていないのに……。



どうして、こんなに苦しいんだろう?
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