お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



なんて答えたらいいか迷っていると、碧くんが、小嶋センパイの耳をギュッと引っ張った。



「あーさーひ。
おまえ、妃莉をからかうな」



「いーたたた……。
離してよ、碧」



「やだね。
おまえ、このまま、他の席行け」



小嶋センパイの耳を引っ張ったまま、席を立たせようとする碧くん。



そんな碧くんに向かって、小嶋センパイは、思いっきり両手を振った。



「からかってないって。
ほんと、ほんと。
信じて!
俺、妃莉ちゃんのことが、大好きなんだよ~」
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