お前、可愛すぎて困るんだよ!
「……うん。
でも……」



「ん?」



「それが聞きたいのは、妃莉だけじゃないんだよ」



なんだか、急に、ものすごく恥ずかしくなって……。



碧くんの足元を見ながら、早口で言った。



「みんなも、ものすごく聞きたいんだって。
妃莉、みんなに頼まれたもん」



「え?
みんな……?」



妃莉に聞き返しながら、碧くんは、足をキッチンに向けた。
< 292 / 978 >

この作品をシェア

pagetop