お前、可愛すぎて困るんだよ!
妃莉を見下ろす瞳の強さに、圧倒される。



もう、この場から、逃げ出したい。



だから……。



「それに……。
そう!
頼まれたから!」



ドキドキするのに耐えられなくなった妃莉は、自分でもびっくりするほど明るく言った。



「…………」



「碧くんってね。
1年女子にも、モテモテなんだよ。
すごいねっ」



「…………」
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