お前、可愛すぎて困るんだよ!
ひとさし指も立てて、左右に振った。



「さすが、碧くんだね。
超カッコいいもんね。
こんなカッコいい碧くんと“幼なじみ”なんて。
妃莉、鼻高々だよ!」



この場から逃げ出したい一心で、急いでいろいろなことを口にした。



「ふーん。
そう」



冷蔵庫から片手を離した碧くんは、冷たい声と瞳を妃莉に落とした。



「……え?」



碧くん?



急に……どうしたの?
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