お前、可愛すぎて困るんだよ!
お礼を言って、ひとくちかじってみた。



「え……。
あ……。
おいしい……」



あまりのおいしさにびっくりしながら、片倉くんの顔を見る。



「だろ?
間違いねーよな!」



片倉くんは、すごくうれしそうな顔をした。



「あの……。
お金は……あとから、返すね」



「んなの、べつにいいって」



今度は、焼きそばパンにかぶりつきながら、片倉くんは首を横に数回振った。
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