お前、可愛すぎて困るんだよ!
「これは、俺のおごり」



「え……。
でも……」



「んなことより。
聞かせてよ」



「え?」



「あのセンパイとなにがあったの?」



「…………」



「俺にとっては、金なんかより、そっちのほうが、よっぽど重要」



食べ終わった紙袋をくしゃっと丸めて、片倉くんは炭酸をごくごく飲んだ。
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