お前、可愛すぎて困るんだよ!
「うん」



「だから、もぉ……。
妃莉のことなんか……。
ほっといてくれていいよぉぉおお……」



最後は、えぐえぐみっともなく泣きながら、自分の気持ちをぶちまけた。



それなのに、片倉くんは……。



「ほっとかないよ。



それに、大丈夫。
妃莉ちゃんは、悪い子なんかじゃないから」



って、背中をなでてくれていた。
< 329 / 978 >

この作品をシェア

pagetop