お前、可愛すぎて困るんだよ!
「そ、そぉ!?」



バババッと体をよじって、碧くんの手をよける。



「…………」



無言の碧くんが気になって、そーっと見た。



「まぁ、いいや。
つか、なんの用?」



小首を傾げて、怪訝そうな顔をする碧くんが見えた。



「あのっ。
えっと……。
ネクタイ……」



「ん?
ネクタイ?」



「うん、そう。
結んでもらおうと思って……。
あれ?
ない!」
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