お前、可愛すぎて困るんだよ!
「マジかよ」



暗く低い声が、口からもれた。



「うん、そう。
片倉くんも、妃莉と同じ。
球技大会の実行委員」



今度は、2年生の靴箱に足を向けながら、碧くんが妃莉を見下ろした。



「……アイツも。
出席番号が8番なのか?」



「んー、そうだけど。
でも、ちょっと違うかな」



「……どんな風に?」



「だって、片倉くんは……。
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