お前、可愛すぎて困るんだよ!
玄関で、碧くんの声が聞こえたときは、超めちゃくちゃ驚いた。



「忘れ物……。
たぶんないよ……」



チラッと後ろを振り返る。



「たぶんってなんだよ。
授業の教科書とか、ノートとか……」



伏し目がちで歩いてくる碧くん。



今日も、めちゃくちゃカッコいい。



でも……。



朝からこんな碧くんを見ちゃったら、妃莉の気持ち、ぐらぐらしちゃうよ。

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