お前、可愛すぎて困るんだよ!
「……え、アラーム?
なんで今頃?」



妃莉を横目に見ながら、怪訝な顔をする碧くん。



「あ、妃莉。
家を出る時間くらいに、アラームをセットしているの。
じゃないと、学校に行くの、忘れちゃいそうになるから」



急いで碧くんに説明をした。



「そっか。
アラームをしないと、妃莉は、学校に行くのを忘れちゃいそうになるのか」



ぶはっと息を吐きだす碧くん。



「妃莉らしいっつーか、なんつーか。
で、今日は。
セットしたアラームごとスマホを部屋に忘れた……と」



言いながら、くすくす……碧くんは、ずっと笑ってる。
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