お前、可愛すぎて困るんだよ!
好きって、ほんと、難しい。



今までは、ただ碧くんのことが好きで。



その好きって気持ちを、碧くん本人にも、他の人にも隠さなかった。



でも、今は……。



なんて言ったらいいのか、いくら考えてもわからない。



だから、口をむにゅむにゅ動かしたまま、固まった。



すると……。



「あーあ。
まーた、困らせてる」



大森センパイが呆れたように言って、さっきと同じように、丸めた紙でパコンと小嶋センパイの頭を叩いた。
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