お前、可愛すぎて困るんだよ!
目の前に、スッとカバンが差し出された。



ポケットに、小さなお花のヘアピンがさしてある。



「あっ。
妃莉のカバンっ!」



うれしくて、つい叫んでしまった。



「ありがとうございます。
どこにあったんですか?」



カバンを受け取りながら、渡してくれた人の顔を見た。



「ん?
どこにあったって?
聞いて驚くなよ、妃莉ちゃん」



と、得意げに言ったのは、小嶋センパイ。
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