お前、可愛すぎて困るんだよ!
片倉くんも、恐ろしいものでも目にしたかのような顔で、ドン引きしている。



明らかに……。



妃莉たちの周りだけ、温度が低い。



教室中、これだけざわざわしてるのに……。



緊張感がハンパない。



ブリザードが吹き抜けていく感じ。



でも、そんな空気を気にするような小嶋センパイじゃないらしい。



意気揚々と話を続けた。



「妃莉ちゃんのカバンを持ち逃げしようとしたのは、わっるい魔女だったんだけどね~」
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