お前、可愛すぎて困るんだよ!
妃莉の戸惑いが通じないのか、小嶋センパイは、謙遜したように首を横に振った。



「いいよ、いいよ。
気にしないで。
これは、可愛すぎる妖精さんの宿命なんだもん」



「…………」



「でも、これからは、大丈夫。
この俺に任せなさい!」



「……え?」



「ずっと守ってあげるから。
いわば……。
妖精さんの騎士(ナイト)って感じ?」



「…………」



親指で自分をさして、小嶋センパイは、妃莉からカバンを取り上げた。

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