お前、可愛すぎて困るんだよ!
『うん、俺も。
でも、妃莉を幸せにしたいから。
がんばって働いてくるよ』



『うん……。
さみしいけど、妃莉。
家事をしながら、碧くん待ってる』



――手と手をとりあう2人って感じ?



『ありがとう。
じゃ、行ってくるよ。
でも、帰りは、なるべく早く帰ってくるから』



――妃莉の涙をスッとふいてくれる優しい碧くん。



『うん。
行ってらっしゃい。
気をつけて』



――泣きだしたくなるのをこらえて、無理やり笑顔をつくる妃莉。



でも……。
< 43 / 978 >

この作品をシェア

pagetop