お前、可愛すぎて困るんだよ!
「なんでぇ?
なんでぇ?」



ギュッとしがみついたまま、碧くんの顔を見あげる。



「妃莉、お迎えいいって言ったのに。
なんで、碧くんが、ここにいるの?」



「あー、それは……」



優しく笑って、説明しようとする碧くん。



でも、気持ちがはやって言葉が待てない。



「妃莉の委員会が終わるの、待っててくれたの?
それとも、他の用事?



ねぇ~、たくさん待った?
今日、妃莉、碧くんと一緒に帰れるの?
< 431 / 978 >

この作品をシェア

pagetop