お前、可愛すぎて困るんだよ!
妃莉、碧くんに、ものすごく会いたかった!
もー、離れたくないよ~っ!!」



ぐりぐりぐりっとほっぺを、碧くんの胸にこすりつける。



「どうした?
妃莉……。
ちょっと落ちつけって」



トントントン……。



碧くんは、妃莉の背中を叩いてくれた。



ちっちゃい頃、眠れなくてぐずった妃莉をあやしたように。


「大丈夫。
どこにも行かないから」



って、今度は、優しく妃莉の背中を撫でてくれる。
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