お前、可愛すぎて困るんだよ!
碧くんは、ポケットの上からスマホを押さえた。



「うぅ……。
碧くん、優しい。
ありがとう~」



もう一度、碧くんの胸にぐりぐりっと頬をこすりつけた。



「あのね~、碧くん。
妃莉ね~。
碧くんに、話したいことがたくさんあるの~」



碧くんの腕につかまって、腕をゆらゆら、ゆっくり揺らす。



「ん?
どうした?」



ものすごく優しい碧くんの瞳。



うれしくて、きゅんっと心臓が飛び跳ねる。
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