お前、可愛すぎて困るんだよ!
「騒々しいヤツ」



くすっと笑って、碧くんは妃莉の名前を呼んだ。



「じゃあ……。
俺たちも帰るか?」



優しい碧くんの視線に、一瞬、固まった。



だって、妃莉、大事なことを思い出したから。



「……碧くん……」



「ん?」



「好きな人と……。
一緒にいなくてもいいの?」



「……え?」
< 446 / 978 >

この作品をシェア

pagetop