お前、可愛すぎて困るんだよ!
そんなことを思いながら、ボーっと碧くんを見つめ続ける。



「いや、なんでもない。
つか、電話だ……」



碧くんは、おもむろに、ポケットからスマホを取り出した。



「翠か……。
ごめん、妃莉。
ちょっと待ってて」



画面を見ながら言って、指で画面をタッチする。



「どした?
翠……。
あー、うん。
大丈夫……。
……って。
……は?
バイトっ?」



碧くんは、びっくりしたような声を出した。

< 450 / 978 >

この作品をシェア

pagetop