お前、可愛すぎて困るんだよ!
センパイに、かけてあげる言葉が見つからない。



なにか口に出したくて。



でも、なんにも思いつかなくて。



そんな自分が歯がゆくて、唇をかみしめた。



そんな妃莉を見下ろしながら……。



「だから、忘れて」



と、センパイは、悲しいほど優しい声で言った。
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